倉庫や保管エリアで「通路が広すぎて保管スペースが足りない」と感じたことはありませんか?
固定ラックでは各列ごとに通路が必要なため、実はスペースの多くが“通路”として使われているケースも少なくありません。

この課題を解決するのが、必要なときだけ通路を確保する移動ラック(可動式ラック)です。
本記事では、移動ラックの種類・導入メリット・注意点を実務目線で詳しく解説します。

移動ラックとは|通路を“必要な分だけ”確保する仕組み

移動ラックとは、ラック自体を左右に動かし、作業時のみ通路を作る保管システムです。

主な特長

  • 通路幅のムダを削減
  • 同一面積で保管容量を最大化
  • 固定ラックの約2倍の保管効率も可能

限られた倉庫スペースを最大限活用したい現場に適した設備です。

移動ラックのタイプ別解説

手押し式(シンプル・低コスト)

人の手でラックを直接押して移動させる方式です。

  • 導入コストが低い
  • 小規模エリアに最適
  • 書類・軽量物保管向け

主に事務所や小規模倉庫で活用されます。

取っ手式(軽量物・長期保管向け)

ラック側面の取っ手を使ってスライドさせるタイプです。

  • 操作が簡単
  • 軽量物の保管に最適
  • 医療・研究用途で実績多数

サンプルや部品管理に適しています。

ハンドル式(大量保管・省力化)

ハンドル操作で複数ラックを連動して動かす方式です。

  • 軽い力で操作可能
  • 高密度保管に対応
  • 中頻度以下の出庫に最適

薬品・文書・部品などの保管に向いています。

電動パレットラック(重量物対応)

モーター制御により、ボタン操作でラックを移動させるタイプです。

  • パレット単位の重量物に対応
  • 安全センサー搭載
  • 大規模倉庫・原材料保管に最適

重量物を扱う製造業・物流倉庫で多く採用されています。

移動ラック導入のメリット

① 保管効率の最大化

通路を最小限にできるため、同じ面積で保管量が大幅に増加します。

② スペース不足の解消

倉庫増設なしで保管能力を拡張できるため、設備投資を抑えられます。

③ 柔軟なレイアウト対応

既存のラックやパレットサイズに合わせて設計可能です。

④ 重量物から軽量物まで対応

手動・電動の選択により、あらゆる保管ニーズに対応できます。

導入時の注意点

移動ラックは高効率な反面、以下の点に注意が必要です。

作業時間の増加

ラックを移動してから作業するため、高頻度ピッキングには不向きな場合があります。

床精度が重要

レール設置や安定稼働のために、

  • 床の水平精度
  • 耐荷重

の確認が必須です。

用途に応じたタイプ選定

  • 軽量物 → 手動式
  • 中量物 → ハンドル式
  • 重量物 → 電動式

といった適切な選定が重要です。

導入事例の紹介

  • 医療業界:取っ手式でサンプル保管+地震対策
  • 一般事務所:手押し式で書類保管の省スペース化
  • 薬品メーカー:ハンドル式で低頻度在庫を高密度保管

用途に応じて最適な方式を選ぶことで、効果を最大化できます。

他ラックとの比較|移動ラック vs 高密度保管設備

シャトルラック(自動化重視)

  • 特徴:AGV(無人搬送車)が棚内を移動し、ピッキングを自動化
  • メリット:通路削減+自動化
  • 注意点:導入コストが高めで、システム保守が必要

プッシュバックラック(奥行活用型)

  • 特徴:奥行方向に荷物を押し込んで収納。最大6パレット可能
  • メリット:先入れ後出し運用に最適。通路削減も可能
  • 導入しやすさ:シンプルな構造で、比較的低コスト

まとめ|通路を減らせば、保管力は増える

移動ラックは、通路スペースを最適化することで、保管効率を飛躍的に向上させる設備です。

導入検討のポイント

  • 保管物の種類・重量
  • 出庫頻度
  • 倉庫の床条件
  • 将来の拡張性

これらを踏まえた設計が成功の鍵になります。

倉庫の保管効率でお悩みならご相談ください

当社では、移動ラック導入だけでなく、

  • 倉庫レイアウト最適化
  • 中二階(メザニン)活用
  • 高層ラック・自動化設備提案

までトータルで対応しています。

「スペースが足りない」「通路がムダに感じる」
そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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