• 2026.08.21

既設コンベアを活用したレイアウト変更|コストを抑えて搬送能力を改善

コンベアレイアウト変更
コンベアレイアウト変更

倉庫や工場では、入荷量や生産量の増加に伴い、「既存のコンベアラインでは処理しきれない」「搬送途中で荷物が滞留する」といった課題が発生することがあります。

搬送能力を高める方法としてコンベアライン全体を新設する方法がありますが、設備投資が大きくなりやすい点が課題です。

そこで検討したいのが、既設コンベアを流用・改造しながらレイアウトを変更する方法です。

今回は京都府の現場で、既設コンベアを最大限活用し、不足する部分だけ新規コンベアを追加することで、コストを抑えながら搬送ラインを改善した事例をご紹介します。

お客様の課題|入荷量増加に対応しながら設備投資を抑えたい

今回の現場では、入荷量の増加に伴って既存の搬送ラインを見直す必要がありました。

主なご要望は以下のとおりです。

  • 入荷量の増加に対応できる搬送ラインに変更したい
  • 既設コンベアをできるだけ再利用したい
  • 新規コンベアの購入台数を抑えたい
  • 限られた予算内で搬送効率を改善したい

そこで、すべてのコンベアを入れ替えるのではなく、既存設備の状態や仕様を確認したうえで、流用できる設備は残す方針でレイアウトを再設計しました。

既設コンベアを活用したレイアウト変更の3つのポイント

既設コンベアを流用・改造して新規設備費を抑える

コンベアラインを変更する際、必ずしもすべての設備を新品へ交換する必要はありません。

既設コンベアの寸法、搬送能力、駆動方式、機器の状態などを確認し、再利用可能であれば新しいレイアウトへ組み込むことができます。

今回も既存設備を再配置・改造することで、新規コンベアの導入範囲を抑えました。

既存設備を有効活用することで、必要な機能を確保しながら設備投資を抑えられることが大きなメリットです。

物流動線を見直して搬送ラインの滞留を改善

コンベアを増設するだけでは、搬送効率が改善しないケースもあります。

重要なのは、「どこで荷物が滞留しているのか」「どの工程へどれだけの荷物が流れるのか」を確認し、搬送ライン全体を見直すことです。

今回の施工では既存の物流動線を確認し、ボトルネックとなっていた箇所を踏まえてコンベアの配置を変更しました。

設備単体ではなく搬送工程全体を見ながらレイアウトを設計することで、よりスムーズな荷物の流れを構築できます。

不足する箇所だけ新規コンベアを追加

既設コンベアの流用だけでは、新しい搬送ルートを構築できない場合もあります。

そこで今回は、既存設備で対応できない箇所に限定して新規コンベアを導入しました。

「既設設備を残す部分」と「新しく設備を追加する部分」を明確に分けることで、過剰な設備投資を避けながら必要な搬送能力を確保しています。

施工概要

施工内容: 既設コンベアの改造・レイアウト変更+新規コンベア導入
施工地域: 京都府
業界: 製造・物流業

既設コンベアを再利用する前に確認すべきポイント

既設コンベアを流用すれば必ずコストを削減できるわけではありません。

再利用を検討する際には、設備の状態を確認することが重要です。

コンベア本体の劣化状態

フレームの変形や腐食、ローラー・ベルトの摩耗などを確認します。

老朽化が進んでいる設備を無理に再利用すると、移設後に故障が発生し、結果的に修理費用が増える可能性があります。

新しい搬送物との適合性

搬送する荷物の重量やサイズ、底面形状などが変わる場合は、既設コンベアで問題なく搬送できるかを確認します。

搬送物に適していないコンベアを使用すると、荷物の詰まりや蛇行、落下などの原因になることがあります。

搬送能力と処理量

入荷量が増加している場合は、既設設備そのものの搬送能力が不足していないか確認する必要があります。

レイアウト変更だけで対応できるのか、コンベアの追加や能力変更が必要なのかを事前に検討します。

駆動・電気制御との整合性

駆動コンベアを移設・増設する場合は、電源や制御盤、センサー、非常停止などの設備についても確認が必要です。

機械設備だけを移動するのではなく、ライン全体の制御まで含めて計画することが重要です。

コンベアレイアウト変更で期待できるメリット

設備投資を抑えられる

使用できる既設コンベアを流用することで、新規購入する設備を減らせます。

特に長い搬送ラインでは、再利用できる範囲が大きいほど初期投資を抑えられる可能性があります。

搬送ボトルネックを改善できる

荷物が集中する箇所や作業者による受け渡し工程などを見直すことで、搬送途中の滞留を減らせます。

入荷量や出荷量の変化に合わせて物流動線を再設計することは、倉庫全体の作業効率改善にもつながります。

現在の運用に合わせた設備構成に変更できる

コンベアを導入した当初と現在では、荷物量や商品構成、作業方法が変わっていることがあります。

現在の運用条件に合わせてレイアウトを変更することで、既存設備をより有効に活用できます。

コンベアを新設するか既設設備を改造するかの判断基準

コンベアラインを改善する際は、「新設」と「既設設備の流用」のどちらが適しているかを現場ごとに判断します。

既設コンベアの状態が良く、現在の搬送物にも適合している場合は、移設・改造によるコスト削減が期待できます。

一方、老朽化が進んでいる場合や搬送能力が不足している場合は、改造を重ねるより新規設備へ更新した方が、長期的な保守性や運用コストの面で有利になることもあります。

初期費用だけでなく、今後の運用・メンテナンスまで含めて比較することが重要です。

まとめ|既設コンベアを活用すれば低コストで搬送ラインを改善できる

入荷量や生産量が増えたからといって、コンベアライン全体を新品へ入れ替える必要があるとは限りません。

今回の事例では、既設コンベアの流用・改造、レイアウト変更、新規コンベアの部分導入を組み合わせることで、設備投資を抑えながら搬送ラインを改善しました。

  • 入荷量増加に合わせてコンベアラインを増設したい
  • コンベアの新設費用をできるだけ抑えたい
  • 既設コンベアを再利用できるか確認したい
  • 荷物が滞留する搬送ラインを改善したい
  • 工場・倉庫のレイアウト変更に合わせてコンベアを移設したい

このような場合は、設備を購入する前に、現在のコンベアをどこまで活用できるか確認することがポイントです。

ロジカルでは、既設コンベアの状態や搬送物、処理量、作業動線を確認し、既存設備の流用から改造・移設・新規コンベア導入まで、現場に合わせた搬送ラインをご提案します。

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