倉庫の保管効率を上げたいけれど、「床面積にはもう余裕がない」とお悩みの方へ。
その課題、上部空間の有効活用で解決できるかもしれません。
「高層ラック」を導入すれば、今ある床面積のままで保管量を2倍、3倍と増やすことも可能です。
この記事では、倉庫の空間を最大限に活用できる高層ラックの種類・構造・導入事例をわかりやすく解説します。
高層ラックとは?
高層ラックとは、通常の保管ラックを天井付近まで高く設計し、倉庫の上部空間を最大限活用できる保管設備です。
背の高い構造により、ラックの配置を変えずに保管量を飛躍的に増やせます。
特徴と構造
- ✅ 天井高を活かした垂直方向の拡張
- ✅ ピッキングフォークリフトで高所作業に対応
- ✅ 耐震補強など安全面にも配慮した設計が可能
人の手で届かない高層部分の荷物の出し入れには、専用の「ピッキングフォークリフト」を使います。
引用:http://www.toyota-lf.com/products/detail/highpick_lift/
引用:http://www.toyota-lf.com/products/detail/highpick_lift/
引用:http://www.toyota-lf.com/products/detail/highpick_lift/
以下にピッキングフォークリフトをさらに効率よく使うノウハウについても記載したので、
ぜひこちらもご覧ください。
おすすめの活用場面
上部空間に余裕のあるマルチテナント倉庫
上部空間に余裕のあるマルチテナント倉庫
上部空間に余裕のあるマルチテナント倉庫
- 出荷頻度が少ないストックヤード
- 上部空間に余裕がある倉庫レイアウト
- 3PLやアパレル、部品倉庫など品目が多く在庫期間の長い業種
※ 頻繁な入出庫がある現場では、通常のピッキング棚との併用が望ましいです。
運用方法と安全設計
- ピッキングフォークリフト(ピッカー)を用いて上層部の荷物を出し入れ
- よく出る商品は下段、出庫頻度が低い商品は上段に配置
- WMS(倉庫管理システム)と組み合わせて運用効率化を実現
高層ラックの種類と構造
高層中量ラック(軽〜中重量物向け)
- 一般的な中量棚を高層化
- 側面にブレース補強を施し、揺れやたわみに対応
- 通路照明や落下防止バーなどもオプション対応可能
高層重量ラック(重量物向け)
- パレットラックの部材+棚板構成
- 支柱はトラス構造で耐震強化
- 通路ガイドレール設置により、フォークリフトとの接触リスクを最小化
※トラス構造とは: 三角形の構造体で高強度を実現。橋や鉄塔にも採用される耐震・耐荷重設計。
導入事例
高層中量ラック
- 課題:衣類の在庫が増え、保管効率を改善したい
- 解決策:ラックを高層化+通路照明を追加設置
- 効果:誤出荷率の低減と最大保管数の拡張を同時に実現
高層重量ラック
- 課題:ベアリング等の重量物を大量保管したい
- 解決策:耐荷重1000kg対応のトラス構造ラック+落下防止バー
- 効果:重さにも揺れにも強く、安全性と保管効率を両立
まとめと導入ポイント
高層ラックは、倉庫の床面積を増やさずに保管量を大幅アップできる画期的な設備です。
導入前に確認すべきポイントは以下の通り:
- ✅ 天井高さに余裕がある
- ✅ ピッキングフォークリフトの導入可否と通路幅
- ✅ 揺れや落下に配慮した耐震設計の有無
- ✅ 上段の荷物は出庫頻度が低いものに限定
当社は、高層ラックを含む倉庫レイアウト改善に多数の納入実績があります。
保管効率、安全性、導線設計など総合的なご提案が可能です。