工場や倉庫で広く使われている簡易リフト。
省スペースで導入でき、日々の搬送作業を大きく支えてくれる便利な設備です。

しかし長年使われている設備の中には、最新の労働基準監督署の安全基準に適合していないものも少なくありません。
「指摘を受けて初めて気づいた」というケースも多く、改造の必要性が生じた際に戸惑う企業様も多くいらっしゃいます。

今回は、労働基準局からの指導を受け、既設の簡易リフトを安全性と利便性の両方を維持したまま適法仕様へ改造した事例をご紹介します。

お客様のご要望

• 既存の簡易リフトを、労働基準監督署の安全基準に適合させたい
• 柵の外までテーブルがスライドする既存仕様は維持したい
• 労基署とのやり取りも含めてトータルで対応してほしい

この設備を導入することで何が変わる？

今回の施工方針は、
「既設リフトの機能を維持しながら、安全性を確実に底上げする」こと。

そのため、以下のような改造を実施しました。

テーブルのスライド構造を“安全化”

既存仕様としてテーブルが柵の外側までスライドする必要がありましたが、
そのままでは基準に適合しない恐れがあります。

そこで——

• 安全停止機構
• 可動範囲の見直し
• 停止時の保持力向上

などを追加し、従来の使い勝手を変えずに安全性を確保しました。

作業性アップのため、テーブルにローラーを追加

搬送時の操作性を向上させるため、テーブル上にローラーを新設。
これにより、積載物の載せ替えがスムーズになり、作業効率も向上しました。

労基署との調整もロジカルが代行

法規対応では、

• 設計基準の確認
• 図面や仕様書の提示
• 現場状況の説明
  など、労働基準監督署との調整が欠かせません。

今回も、ロジカルが窓口となり役所とのすり合わせを実施。
お客様の手間を最小限にしながら、基準に適合した改造を実現しました。

施工概要

• 施工内容：簡易リフトの安全基準対応改修（構造改造・ローラー設置）
• 施工地域：埼玉県（F社様）
• 業界：製造業

役所との相談を踏まえた“実用性 × 安全性”設計

今回のポイントは、
「許容される範囲」を明確にしながら、現場の使い勝手も損なわないこと。

労基署の判断基準を丁寧にチェックしつつ、
既存設備を最大限活かすカスタム設計で、
余計なコストをかけずに適合法仕様へアップグレードしました。

まとめ

リフトのような動力設備は、
法令遵守が義務となる非常に重要な設備です。

しかし後回しにすると——

• 指摘後の緊急対応でコストが増える
• 工場停止が必要になる
• 事故のリスクが高まる

といったトラブルにつながる可能性も。

ロジカルなら、
法規相談 → 労基署調整 → 改造設計 → 施工
まで一括対応が可能です。

「うちの簡易リフト、基準に合っているのかな？」

そんな不安があれば、まずはお気軽にご相談ください。