倉庫や工場の現場では、取り扱う商品や作業工程が増えることで、後から「部屋を増設したい」と感じることがあります。例えば、検査室、クリーンルーム、恒温恒湿室、作業エリアの分離スペース、工場内の事務所など多様なニーズが考えられます。

こうした用途に対して、建屋そのものを改修するとなると高額な費用や長い工期がネックになります。そんなときに有効なのが、倉庫や工場でも簡単に設置できる「間仕切り」です。

間仕切りはコストを抑えつつ、柔軟に部屋を形成できるため、空調効率化、防塵、防音、作業エリアの分離、クリーン環境の確保など、多彩な目的に応じた施工が可能です。

今回は、業務用としても活用される間仕切りシートやパーティションの素材別の特徴や活用シーン、導入時のポイントを徹底解説します。

間仕切りとは

間仕切りとは、倉庫や工場の空間を仕切ることで新たな部屋や作業スペースを作るための設備です。簡易的なレール式の設置が可能で、低コストかつ短工期で導入できるのが最大のメリットです。

素材によって防音性、防炎性、防塵性、耐久性などが異なるため、用途に応じて最適なものを選定する必要があります。

間仕切り素材の種類と特徴

シート間仕切り・ビニールカーテン

業務用シート間仕切りや工場用ビニールカーテンは、最も手軽でコストパフォーマンスに優れた間仕切りです。多くの場合、防炎素材でできており、火元が離れれば自然消火する「難燃ビニールカーテン」として防災対策にも対応しています。

また、防虫対策として「防虫ビニールシート」、静電気対策として「帯電防止シート」、粉塵対策として「防塵間仕切りシート」など機能性素材も豊富です。

耐久性の高いタイプでは、網入りの構造で引き裂き強度を確保し、長期間の使用にも耐えます。作業エリア分離や空調効率化、クリーンエリア仕切りなどにも多用されます。

ボード間仕切り・パーティション

工場内の事務所設置や防音室、クリーンルームなど、よりしっかりとした構造が求められる場合は、工場間仕切りパーティション(パネル間仕切り)が有効です。

断熱性・遮音性・不燃性に優れ、空調効率化や機密性の高い部屋づくりが可能です。また、照明・配線・空調設備などもパネル内に内蔵可能なため、恒温恒湿室や高機能なクリーンルームにも対応可能です。

防音室や事務所のような静音環境が求められる用途でも、多くの実績があります。

ケイカル板間仕切り

「ケイカル板間仕切り」は、けい酸カルシウムで構成された無機系素材で、食品工場や医薬品工場での間仕切りに多く使われています。

万が一削れて混入しても人体に無害で、防火性や耐水性にも優れているのが特長です。さらに衛生性を高めたい現場では、ケイカル板+パネル間仕切りによる二重構造で、防塵性能を強化することも可能です。

まとめ

倉庫や工場で「新たに部屋を作りたい」というニーズには、間仕切りの導入が非常に効果的です。間仕切りは「コスト」「工期」「拡張性」「安全性」において多くのメリットを持ち、業務効率化や作業環境の改善に直結します。

ロジカルでは、業種・用途に応じて最適な素材・設置方法をご提案しております。パネル間仕切り工事から業務用ビニールカーテンまで、豊富な実績でお応えします。

倉庫・工場での間仕切り導入をお考えの方は、お気軽にご相談ください。

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