• 2025.09.03

パレットラックの棚板に「パーチクルボード」を使うメリットと注意点

パーチクルボード敷きパレットラック
パーチクルボード敷きパレットラック

倉庫や物流センターで活用されるパレットラックは、重量物や多品種の商品を効率よく保管するために欠かせない設備です。
棚板にはスチールメッシュや合板が一般的ですが、近年ではコストや作業性の面から「パーチクルボード」を選ぶケースも増えています。

「パーチクルボードは強度的に大丈夫なのか?」
「どんな倉庫で使うのが最適なのか?」

今回は、パレットラックの棚板にパーチクルボードを採用する際のメリットと注意点を整理しました。

パーチクルボードとは?

パーチクルボード(Particle Board)は、木材のチップやおがくずを接着剤で固め、圧縮成型した板材です。
家具や内装材で広く利用されており、コストパフォーマンスの高さが特長です。

  • 一般的な厚み:12mm〜30mm
  • パレットラックで使用する場合:18mm以上が推奨

倉庫設備に取り入れる際は、用途に応じて厚みや加工方法を選定することが重要です。

パーチクルボードを棚板に使うメリット

✅ コスト削減に効果的

スチール棚板や木製合板と比べて安価なため、大規模導入でも費用を抑えられる。

✅ 軽量で取り扱いが簡単

合板よりも軽く、作業員が交換やメンテナンスを容易に行える

✅ 荷物が滑りにくい

スチール製と比べて摩擦が大きく、滑りやすい荷物でも安定して保管可能

✅ 加工性が高い

現場のラックサイズに合わせて簡単にカットや調整が可能

✅ 清潔感のある見た目

表面がフラットで見栄えが良く、倉庫の印象を明るく保てる

使用時の注意点

✔️ 耐荷重に注意

スチールや合板に比べて強度は低いため、重量物には不向き
長期的な荷重では「たわみ」や「割れ」が発生する可能性があるため、補強材の併用が望ましい。

✔️ 水濡れ・湿気に弱い

吸湿すると膨張・劣化が進むため、屋外倉庫や高湿度環境では不適
必要に応じて防水コーティングを検討する。

✔️ 耐火性が低い

可燃性があるため、火気周辺での使用は避ける

✔️ 定期点検が必要

長期利用では変形や割れが進行するため、定期的な棚板点検と交換ルールを設けることが重要。

事例:パーチクルボード棚板を導入した倉庫

ある物流倉庫では、軽量商品を大量に保管するため、スチール棚板ではコストが高いという課題を抱えていました。
そこで、パーチクルボードを採用した結果、以下の効果が得られました。

  • 棚板コストを約30%削減
  • 滑り止め効果によりピッキング時の荷崩れを減少
  • 作業員が容易に交換でき、メンテナンス性が向上

ただし、湿気による劣化を防ぐために防水加工と定期点検を組み合わせる運用が行われています。

まとめ:軽量物の保管にパーチクルボードは最適!!

パーチクルボードは、コストと使いやすさに優れた棚板素材です。
特に、軽量物や滑りやすい荷物を扱う倉庫においては最適な選択肢となります。

  • コストを削減したい
  • 軽量荷物を効率よく保管したい
  • 棚板を現場で簡単に交換・加工したい

こうしたニーズを持つ倉庫・工場には、パーチクルボードを使ったパレットラックが有効です。

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