• 2024.05.29

物流の最適解はコレになりつつある。次世代の省人化ロボット、GTPについて解説!

ECサイトをはじめとするインターネットでの販売が成長した昨今、物流業界も大きな変遷を遂げました。
以前は大ロット少品種が主流で、少ない種類の商品を大量のロットで製造販売していたものです。
しかし現在はネットの普及による多様化も相まって、たくさんの種類から顧客が選ぶ。そのため、ロットは少なく多品種へと変わってきました。
なのに、労働人口は減っていくばかり。
多品種を出荷するため、あちこち商品を保管ラックに取りに行って、検品量も増えるのに人が足りない。
これからも働き手は少なくなるのにどうすればいいの?と思われるかもしれませんが、日々物流機器は進化しています。
そんな物流業界の課題を解決してくれる画期的なアイテムのGTPシステムついて解説していきます。
10年後、20年後も安心して商品を届けたい、そんな未来を見据える方はGTPシステムを今のうちにチェックしておきましょう!

GTPとは、Goods To Personの頭文字を取った言葉で、直訳すると「商品を人へ」という意味で、ロボットが製品の入った棚をピッキング作業者のもとに持ってきてくれるシステムです。
GTPは、コタツラックと呼ばれる棚と、AGVと呼ばれるロボットのシステムを指します。

この愛らしいロボットがコタツラックの下に入って、ラックを持ち上げてピッキング場所に持ってきます。

GTPシステムを導入すると、製品の入った棚をピッキング場所(ピッキングステーション)に持ってきてくれるので、あちこちピッキング担当者が保管エリアを歩き回る必要がなくなります。
つまり、人の移動にかかっていた時間を全て削減できるようになるので、省人化に繋がるということなんですね。
ピッキング作業者はピッキング場(ピッキングステーション)に留まり、AGVロボットによって運ばれてきたラックから必要な商品をピッキングするだけ。
倉庫によっては検品の担当者が1日に2~3万歩歩くことも珍しくないので、GTPを導入することによって従業員の負担も大きく減ります
棚から必要な商品を取り終わると、AGVが元の場所に棚を返しに行きます。

ところで、一番気になるのはGTPシステムの能力ですよね。
GTPシステムを導入したときに、作業者が作業を行ってきたときに比べて出荷数が落ちないかという点ですが、こちらも心配無用
扱う出荷量に合わせてAGVロボットの台数を計算することで、人が行ってきた能力を落とさずに導入することもできます。

また、AGVには衝突防止のセンサーがついているため、人やAGV同士でぶつからないようにできています。
AGVから出るセンサーが目の前に物を検知すると、自動で止まってくれるから事故の心配もなく安心ですね。

ちなみに、AGVは床に貼った二次元コードを内蔵のカメラで読み取って棚やピッキングステーションを移動します。
GTPはシステムで制御されているので、レイアウトの変更も新しいCADデータをシステムに登録し、二次元コードを貼り直すだけで簡単にできます。

GTPシステムの導入において、床面の高低差が少ない必要があります。
凹みがあったり盛り上がっていたりなど、床面の高低差が強いとAGVがうまく走れなかったり、コタツラックが倒れてしまう可能性があります。
導入前に床面レベルを調査することが必須となるので、注意しましょう。

GTPについてまとめた内容を動画で作成していますので、こちらもご覧ください。

当社ではGTPシステムをはじめとする自動化や省人化を叶える物流機器の導入に実績を持ち、支援させていただいております。
荷物の取扱量に対してどれほどのロボットを入れるか、レイアウトはどうするべきかなどお客様のゴールに辿りつくための仕様や設計を作成いたします。
会社の未来のために準備したいという方は以下の問い合わせボタンからお気軽にご相談ください。

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