倉庫や保管設備を設計する際、よく議論になるのが「先入れ先出し(FIFO)」か「後入れ先出し(LIFO)」かという選択です。
それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらが“良い”という単純な話ではありません。
重要なのは、現場の運用や保管物の性質に合っているかどうかです。
今回は、2つの保管方式の特徴と、それぞれが向いているケース、そして実際に導入された現場の事例をご紹介します。
◆先入れ先出し(FIFO)は、先に入れたものを先に取り出す運用。
賞味期限や品質変化が起きやすい商品、ロット管理が必要な製品などに適しています。
◆後入れ先出し(LIFO)は、最後に入れたものを先に取り出す方式。
回転率が低く、スペース効率を優先したい場合に活用されます。
ユーザー様の要望:
頻繁に出荷される段ボール入りの製品を、先入れ先出しで効率よく保管・取り出ししたい。
納入内容:
傾斜のついたローラーコンベアを備えたフローラックを採用。
投入側から段ボールを置くと、重力で自動的に転がって取り出し側へ流れていく構造。
補充と取り出しが別方向から行えるため、自然と先入れ先出しが成立し、在庫ロスや取り違えを防ぐことができます。
軽量物のピッキングや回転在庫管理にも最適なソリューションです。
お客様の要望:
工場内のスペースが不足してきたため、生産品の保管効率を高めたい。
納入内容:
出荷順が定まっていないこと、まとめて生産・出荷する特性から、プッシュバックラックを導入。
スライド式の台車でパレットが前後に動く構造で、手前から入れて、手前から出すLIFO方式に適した設計。
「どちらを選べばいいか?」の正解は、扱う製品・保管頻度・動線設計などの条件次第で変わります。
ロジカルでは、設備だけでなく、現場全体の運用に合わせた方式選定とレイアウト提案を行っています。
FIFO・LIFOの選定に迷ったら、ぜひロジカルにご相談ください。
設備の“形”だけでなく、“使い方”まで含めたご提案で、現場にフィットする保管環境を実現します。
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