• 2025.06.27

【傾斜ラックとは】ピッキング効率が劇的向上!導入メリット・活用事例を解説

倉庫作業で欠かせない「ピッキング作業」。
その効率を大きく左右するのがラックの選定です。

「スチールラックだと奥の製品が見えづらい」
「上段・下段のピッキングがしづらい」
「出荷件数を増やしたいけど時間が足りない」

そんな悩みを抱える現場で注目されているのが、傾斜ラック(傾斜棚)です。

本記事では、傾斜ラックの特長やメリット、ピッキング効率を上げるための設置ポイントまでわかりやすく解説します。

傾斜ラックとは

傾斜ラック(傾斜棚)とは、棚板に角度をつけた構造を持つ保管棚のことです。
前面が低く、奥が高くなる構造により、収納物の全体が一目で見渡せるのが特徴です。

📦 一般的なスチールラックとの違い

比較項目傾斜ラックスチールラック
視認性高い(奥まで見える)低い(奥は見えにくい)
取り出しやすさ高い部位によって差がある
傾斜角調整可能(可変式)不可
適合業務ピッキング作業一般保管

傾斜ラックのメリットと機能

傾斜ラックの導入によって、現場で得られるメリットは多岐にわたります。

✅ 視認性向上

棚に角度があるため、上段でも中身が見やすくなる。特にケース品や小物の取り出しで効果を発揮。

✅ ピッキング時間の短縮

  • 製品を探す時間の削減
  • 屈んだり背伸びしたりする作業の削減
  • 出荷ミスの減少

✅ 柔軟な使い方が可能

  • 傾斜角を0度にして通常ラックとしても使用可能
  • 製品や作業内容に応じて傾斜角を変更可能

傾斜角の調整と運用ポイント

■ 傾斜角の調整機構

棚板の裏に設けられたスライド式のアングル機構によって、棚ごとに傾斜角を変えることができます。
傾斜角の目安:

  • 小物/軽量物 → 15〜30°
  • 中〜大サイズのケース → 30〜50°

製品の滑り落ちやすさ、作業者の目線高さに応じて調整することがポイントです。

落下防止・視認性向上の工夫

傾斜をつけるとケースや商品が滑り落ちるリスクがあるため、以下の対策が必要です。

■ 落下防止の方法

  • ストッパー:棚手前にL字金具やバーを設置
  • 落下防止バー:着脱式で出し入れもスムーズ
  • こぼれ止めプレート:名札やラベル貼付にも活用可能

これらは安全性向上だけでなく、製品識別の効率化にも貢献します。

導入事例とおすすめ活用シーン

■ 活用事例

  • アパレル倉庫でのSKU別小物管理
  • 部品倉庫における入出庫頻度の高い部材の保管
  • 物流センターでのピッキングレーン設計時

■ 導入に適した現場

  • ピースピッキングが多い現場
  • 上段・下段を頻繁に使用する現場
  • 出荷数が増加しておりピッキング効率化が課題の倉庫

まとめ|ピッキング作業を効率化するなら傾斜ラック

傾斜ラックは、単なる棚の代替ではなく、ピッキング作業を最適化するための戦略的ツールです。

  • ✅ 視認性・作業性が格段に向上
  • ✅ 傾斜角の調整が自在で柔軟な運用が可能
  • ✅ 誰でも簡単に素早く作業ができる導線設計に貢献

ピッキング作業の効率を改善し、作業者の負荷軽減と出荷スピードアップを実現したい企業様は、ぜひ傾斜ラックの導入をご検討ください。

当社では、現場調査〜設計〜施工〜設置後の運用アドバイスまで一貫対応しています。
製品選定・傾斜角度の設計・導入費用のご相談など、お気軽にお問い合わせください。

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