今や倉庫や工場でスタンダードとなっているフォークリフト、実は今年2024年で100周年となりました。
普段から当たり前に使われているフォークリフトって、案外誰がどのように作ったかご存知ないですよね。
今回はフォークリフトがどのように生まれ、成長したかを見ていきましょう。
今回解説するのはこちら
・フォークリフトの歴史
・最新のフォークリフトのラインナップ
ー目次ー
フォークリフトはちょうど100年前、アメリカで1924年に誕生しました。
アメリカのクラーク社が内燃エンジンを使った資材搬送用のトラクターを世界で初めて開発し、それをベースに改良を重ね、フォークリフトが生まれました。
当初は今では当たり前のフォークリフトのフォークがオプションとして誕生し、これが好評だったため、資材搬送用トラクターからフォークリフトへと進化を遂げます。
注目すべきは、今の仕様と違い、内燃機関を用いてチェーンを操作し、フォークを上下させていました。
同じくクラーク社がその4年後の1928年に油圧式のフォークリフトを開発します。
フォークリフト自体は変わらず内燃機関で駆動しますが、フォーク部分はチェーンなど使わず、油圧で操作ができるようになりました。
フォークリフトが誕生してわずか4年で、現状のフォークリフトのデザインと大きく変わりすぎないのは、当時から非常に洗練された商業デザインだったと言えるでしょう。
引用:https://www.clarkmhc.com/Company/History
1938年にクラーク社によってカーローダーという名前の内燃フォークリフトが初めて大量生産されました。
また同時期、様々な会社によってこの製品の模倣品が生産されました。
1939年、日本輸送機(旧:ニチユ 現:三菱ロジスネクスト)が日本で初めてのフォークリフトを開発しました。
「腕昇降傾斜型運搬車」という名前の電気式フォークリフトでしたが、すぐに第二次世界大戦が始まったこともあり、広く普及することはありませんでした。
引用:https://www.clarkisp.com/history
1942年、アメリカでもクラーク社が電動式のフォークリフトが開発しました。
しかし、当時は戦争の影響で内燃式のフォークリフトの内需が大きかったため、電動式に代替するのは1945年以降となります。
1958年 日本国内でリーチ型バッテリーフォークリフト開発
同じくニチユ(現:三菱ロジスネクスト)が世界で初めて無人フォークリフトを開発しました。
現在の物流業界で成長のカギとなる自動化は半世紀以上も前に開発されていました。
この頃になると、すでに現在使われているフォークリフトのラインナップの基礎は完成しています。
100年も前からフォークリフトの成長は止まることなく進化していると思うと感慨深いですね。
リーチ型フォークリフトはスリムな車体で立ったまま操縦をするフォークリフトです。
重量が軽いため、ラックの通路幅を小さく配置できたり、プラットフォームや架台上なども問題なく利用することができます。
近年特に注目されているのが無人フォークリフト(AGF:Automated Guided Forklift)です。
システムで制御されたAGFが、人の操作なしに、自動で荷物の入出庫を行います。
従業員がいなくても 24時間稼働が可能なため、少子高齢化で人手不足が進む今後も出荷効率を落とさないことが高く評価されています。
誕生から100年が経った今でも進化を続けるフォークリフト、その歴史を辿ると様々な開発努力が垣間見えてきます。
現代において自社倉庫や工場に合った、様々なバリエーションのフォークリフトを探すことができるのも、こうした変遷の軌跡ともいえます。
これからの未来も物流業界の発展と共に、フォークリフトの更なる進化を見届けていこうと思います。
当社ロジカルは創業30周年の物流総合商社です。
フォークリフトほどの歴史はありませんが、物流機器や物流システムの提案を通じて、たくさんのお客様の課題を解決してまいりました。
自社に最適なフォークリフトの選び方や、フォークリフト周辺の課題、その他お困りごとがあればお気軽にお声がけください。
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