倉庫や中二階に最適!落下防止と作業効率を両立する「開閉式手すり」3選

倉庫や中二階でフォークリフトを使った荷物の受け渡しを行う現場では、「落下防止」と「開口部の確保」の両立が重要な課題です。
特に古い建屋では手すりが未設置、または開口できない構造のまま運用されているケースも見られ、作業員の安全リスクが高まっています。

本記事では、開閉が可能な落下防止手すり(安全柵)の種類と特長を解説。
中二階・倉庫の2階など、限られたスペースでも安全性と利便性を両立したい現場担当者様に向けて、導入メリット・選び方・事例まで詳しく紹介します。

開閉式手すりの必要性と特徴

固定手すりに開口部を設けるだけでは、落下リスクが残ります。
そこで推奨されるのが、開閉機構付きで閉じた際はしっかり落下を防止する構造の「開閉式手すり」です。

  • ✅ 荷物の搬出入時に開口可能
  • ✅ 使用しないときはしっかり施錠し、安全を確保
  • ✅ 手すりの動線・スペースに応じた選定が可能

スライド式手すり

スライド式手すりはキャスターやレールで左右に開閉させることができる手すりです。

メリット
スライド式手すりのメリットとしては、手すりのレールに沿って開閉を行うため、開放時のスペースが必要ない点です。
ドアのように開閉を行う手すりだと、手すりの長さだけ余分にスペースが必要となり、周りに設備や荷物を置くことができなくなります。

デメリット
手すりが開くと、手すりがレールに沿って移動するので、レールの長さは手すりの2倍必要になります。
短い手すりなどでは開放時の長さが確保できないため、スライド式手すりは向きません。
また、地面が水平でないとレールがまっすぐにならないため、手すりの開閉ができなくなってしまいます。

両開き式手すり

両開き式手すりは、左右の手すりが門のように開きます。

メリット
構造がシンプル → コスト抑制・短納期に強み

デメリット
観音開きをするため、スペースが足りない場合は両開き式手すりは導入ができません。また、手すりが動く動線上に物を置くことができなくなります。
手すりが長くなれば自重が増えるため、支柱への負荷が大きくなり、長い年月が経つと曲がってしまう可能性があります。

折戸式手すり

折りたたむように開閉し、開閉スペースを抑えられるタイプ。

メリット
長い手すりを片開きで、かつ省スペースで製作することが可能なので、角の手すりなどに向いています。

デメリット
手すりが動く動線上に物を置くことはできません。
折戸式手すりは手すりが長くなれば自重が増えるため、支柱への負荷が大きくなり、長い年月が経つと曲がってしまう可能性があります。

納入事例

スライド式手すり納入事例

  • 導入背景:2階でフォークリフト受け渡しのため開口部が必要だが、手すりがなく落下の危険あり
  • 対応内容:スライド機構を採用し、開閉時の安全性・周辺荷物配置の柔軟性を確保
  • 技術対応:ローラー形状を工夫し、誤動作を抑制。開閉動作もスムーズに

両開き式手すり

  • 懸念点:長尺手すりの自重による支柱の変形
  • 設計対策:加重分散の補強材を導入し、長期使用にも耐えうる構造に
  • 安全対策:落下防止のフランス落とし+打掛錠を併用

折戸式手すり

  • 課題:中二階の角部に設置、開閉スペースを最小限にしたい
  • 導入内容:折戸機構と加重ワイヤーで、省スペースと耐久性を両立
  • 強度設計:ワイヤー強度・支柱部材は安全率を考慮し選定

まとめ

開閉式の手すりは「安全対策」と「運用性」の両立が求められます。選定時は以下のポイントを必ずチェックしましょう:

  • ✅ 開口時に必要なスペース(スライド?折戸?観音?)
  • ✅ 支柱や取り付け部の強度計算がされているか
  • ✅ 落下防止の鍵やロック機構があるか
  • ✅ 周辺の荷物動線と干渉しないか

導入ご相談・現地調査は無料で承ります

当社では倉庫・工場の安全設備設計に多数の実績があります。
現地の間取り・荷物の運用状況に合わせて、最適な開閉式手すりをご提案いたします。

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