倉庫や中二階でフォークリフトを使った荷物の受け渡しを行う現場では、「落下防止」と「開口部の確保」の両立が重要な課題です。
特に古い建屋では手すりが未設置、または開口できない構造のまま運用されているケースも見られ、作業員の安全リスクが高まっています。
本記事では、開閉が可能な落下防止手すり(安全柵)の種類と特長を解説。
中二階・倉庫の2階など、限られたスペースでも安全性と利便性を両立したい現場担当者様に向けて、導入メリット・選び方・事例まで詳しく紹介します。
ー目次ー
固定手すりに開口部を設けるだけでは、落下リスクが残ります。
そこで推奨されるのが、開閉機構付きで閉じた際はしっかり落下を防止する構造の「開閉式手すり」です。
スライド式手すりはキャスターやレールで左右に開閉させることができる手すりです。
メリット
スライド式手すりのメリットとしては、手すりのレールに沿って開閉を行うため、開放時のスペースが必要ない点です。
ドアのように開閉を行う手すりだと、手すりの長さだけ余分にスペースが必要となり、周りに設備や荷物を置くことができなくなります。
デメリット
手すりが開くと、手すりがレールに沿って移動するので、レールの長さは手すりの2倍必要になります。
短い手すりなどでは開放時の長さが確保できないため、スライド式手すりは向きません。
また、地面が水平でないとレールがまっすぐにならないため、手すりの開閉ができなくなってしまいます。
両開き式手すりは、左右の手すりが門のように開きます。
メリット
構造がシンプル → コスト抑制・短納期に強み
デメリット
観音開きをするため、スペースが足りない場合は両開き式手すりは導入ができません。また、手すりが動く動線上に物を置くことができなくなります。
手すりが長くなれば自重が増えるため、支柱への負荷が大きくなり、長い年月が経つと曲がってしまう可能性があります。
折りたたむように開閉し、開閉スペースを抑えられるタイプ。
メリット
長い手すりを片開きで、かつ省スペースで製作することが可能なので、角の手すりなどに向いています。
デメリット
手すりが動く動線上に物を置くことはできません。
折戸式手すりは手すりが長くなれば自重が増えるため、支柱への負荷が大きくなり、長い年月が経つと曲がってしまう可能性があります。
開閉式の手すりは「安全対策」と「運用性」の両立が求められます。選定時は以下のポイントを必ずチェックしましょう:
当社では倉庫・工場の安全設備設計に多数の実績があります。
現地の間取り・荷物の運用状況に合わせて、最適な開閉式手すりをご提案いたします。
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