あなたの倉庫に必要な安全対策はどれ?倉庫の安全対策まとめ11選

昨今、(大手様では特に)倉庫における安全対策が厳しくなってきていることをご存知でしょうか?
2024年問題をはじめ、従業員が健康で安全に働ける環境を作っていこうという時代となったのが理由と思われます。
「でも安全対策って具体的に何をすればいいの?」
そんなお声にお答えするべく、今回は倉庫の安全対策方法を14選でまとめました。
使っている物流機器によって適した対策方法が変わってくるので、ぜひあなたの倉庫に必要な安全対策の選定の参考材料にしてください。

今回解説するのはこちら
・倉庫内の安全対策方法の特徴

ラックの安全対策

まずは倉庫の基本である保管ラックの安全対策について解説していきます。
特に他社様の商品を保管する場合には、取引前に安全対策をチェックに来られたり、運用が始まった後にも定期的に視察に来られたりするので、導入は必須でしょう。

天つなぎ

天つなぎとは、ラック同士を繋ぐ補強を取り付けて、耐震性をアップさせる製品です。
このような補強を行うと、地震が起こったときに揺れが軽減されて、ラックに保管している物の落下を防いでくれます。
特に背の高いラックは上段ほど揺れ幅が大きくなるため、高層ラックでは天つなぎは必須です。

ガードポール

ガードポールは、フォークリフトがラックに衝突するのを防止する役割があります。
フォークリフトがラックに衝突するのは角を曲がるときが最も多いため、ラックの四隅に設置するといいでしょう。
ガードポールを設置することによって、カーブが大回りになり、意識的にカーブ時の接触を減らすことができます。

支柱ガード

支柱ガードは、パレットラックの支柱にはめ込んで、リフトや作業車などの衝突から守る製品です。

前面が空洞になっていて緩衝材となり、ぶつかった衝撃を緩和します。

落下防止対策

スチールラックやパレットラックに取り付けて、荷物の飛び出しや落下を防止するバーです。
商品を落とされると困るため、保管をご依頼されるお客様が最も重視する対策です。
落下防止の対策方法はラックや保管物ごとに適した方法が様々あるため、自社にあった対策方法を採用しましょう。
以下のコラムで詳しく解説しているので、選び方や注意点について詳しく知りたい方はそちらをご覧ください。

フォークリフトの安全対策

次はフォークリフトの安全対策についてご紹介します。
フォークリフトは生身の人間と同じ庫内を走るため、正しく運用しないと重大な事故に繋がる恐れがあります。
倉庫でフォークリフトを使っている方は安全対策の導入の参考にしてみてください。

コーナーミラー

コーナーミラーは、道路のカーブミラーのように曲がり角で人とフォークリフトがぶつからないように天井に取り付ける鏡です。
写真のコーナーミラーは半球型なので半球ミラーなんて呼ばれたりもしますが、360°どこからでもカーブ先に人がいないか確認ができる優れものです。
カーブ先が見えにくい場合におすすめです。

注意喚起バー

注意喚起バーはフォークリフトのマストを上げたままの運転を防止してくれます。
フォークリフトのマストを下げずに運転すると、蛍光灯に当たったり、天井にぶつかったりする危険性があります。
注意喚起バーでマストを上げたまま移動を防ぎ、未然に事故を防止しましょう。

トラックバース落下防止バー

入出荷時、プラットホームからフォークリフトが落ちてしまうと本当に危険です。
トラックバース落下防止バーはプラットフォームに柵のようなバーを取り付けて、物理的にフォークリフトの落下を防止します。

取っ手を付けることで、入出荷作業を邪魔しないように、落下防止バーを簡単に着脱することも可能です。

倉庫建屋の安全対策

続いて、倉庫や建屋に関する安全対策についてご紹介します。
倉庫の形状や運用方法によって必要となってくる安全対策は変わってきます。
物流機器ではなく、倉庫自体に何か危ないと思う場合は、こちらの安全対策方法を参考にしてみてください。

表示灯(回転灯)

フォークリフトなどの作業車が動いているタイミングや、機械が稼働しているタイミングに人が近づくと接触などの危険性が高くなってきます。
そんな事故を防ぐには、危険を光や警告音で知らせてくれる表示灯(回転灯)がおすすめです。

回転灯が毎回注意を喚起してくれるため、慣れによる事故をも防ぐことが可能です。

手すり安全柵

倉庫に二階や中二階などがある場合は、人や物が落ちないように安全柵をつけましょう。
地上階と二階部で荷物のやり取りが発生する場合は、スライド式で開閉ができるようにすることもできます。
開閉式の安全柵は、倉庫によって適した安全柵の形状が違います。
以下のコラムでも詳しく解説をしているので、開閉式安全柵でご検討中の方はぜひご覧ください。

注意喚起シート

一時停止や左側通行など、人や作業車などの移動に関する注意喚起は床に書いてしまうのが最も効果的です。
シール状の注意喚起シートであれば、貼り直しや取り換えなども簡単に行えるのでおすすめです。

床面ライン

人や作業車が入っていけない区画分けには床面ラインがおすすめです。
床面ラインにはラインテープとライン塗装の二種類があり、塗装式の方が経年劣化が少ないものとなります。

ラインテープは床面に合わせて、剥がれにくい性質のテープを選定する必要があります。
ライン塗装は塩ビシートなどの塗装には定着しづらい性質があるため、コンクリートなどの床である必要があります。

床に合わない性質のラインにしてしまうと、剥がれたり塗装に失敗することがあるため、選定には注意しましょう。

まとめ

倉庫には様々な危険が潜んでおり、人や作業車、お客様の製品などを思わぬ事故から守るための安全対策が業界全体で重視される傾向があります。
倉庫の建屋や物流機器によって必要な安全対策は変わるため、しっかりと必要な安全対策を選定しましょう。
なにより安全対策は会社を守るために行われるものなので、事故が起きる前に検証して対策をすることが大切です。

弊社は創業よりたくさんの倉庫に安全対策を提案してまいりました。
どの安全対策方法が最適かわからない、どこに安全対策を入れればいいかわからないなどがあれば、お気軽に以下のボタンからお問い合わせください。

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今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
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