• 2025.10.29

通路が“保管スペース”に変わる!電動移動パレットラックの実力とは?

電動移動パレットラック
電動移動パレットラック

「ラックの空きがない」「まだ置けるはずなのにスペースが足りない」――。
倉庫でよく耳にするこの課題、原因の多くは“通路の取りすぎ”にあります。

パレット保管を行う現場では、フォークリフトが通るための通路を常時確保する必要がありますが、
実際には同時に使われる通路は1〜2本だけというケースがほとんど。

そんな“使っていない通路”を保管スペースに変える革新的な仕組みが、
電動移動パレットラック(通称:電パレ) です。

電動移動パレットラックとは?

電動移動パレットラックは、ラック自体が電動でスライド移動する可動式パレットラックです。
側面の操作パネルでボタンを押すと、必要な箇所だけが自動で開き、フォークリフトが進入可能に。

使用していないときはラック同士を密着させておくことで、
通路スペースをすべて保管に転用できます。

結果として、保管効率を最大で約2倍に向上させることも可能。
“動くラック”によって、限られた倉庫空間を最大限に活かすことができるのです。

事例① 長野県:低頻度出庫の在庫を高密度で保管

長野県のある倉庫では、
「保管期間が長く、在庫量が増え続けている」とのご相談をいただきました。

固定ラックを使用していたため、通路が多くスペース効率が低下していました。
そこで、出庫頻度の低い在庫エリアに電動移動パレットラックを導入。

通路を最小限に抑えた結果、
ラック間のスペースをすべて保管に転用でき、
従来比で約2倍の保管効率を実現しました。

作業動線やオペレーションはほぼそのまま維持でき、
現場の作業者からも「違和感なく使える」と高評価をいただきました。

事例② 福岡県:-25℃の冷凍倉庫でも安定稼働する“耐寒仕様”を導入

福岡市の冷凍倉庫では、
「冷凍庫内でより多くのパレットを保管したい」というご要望をいただきました。

しかし、通常の電動ラックは**-20℃以下では電子制御が作動しにくい**ため、
冷凍庫での使用は難しいとされています。

そこで導入したのが、-25℃でも安定稼働できる“耐寒仕様”の電パレです。

耐寒仕様のポイント

  • 制御基盤やモーターを断熱・保温対策して安定稼働
  • 霜や氷の付着による車輪の空転を防ぐ調整設計
  • センサー・配線も耐寒対応で誤作動を防止

この仕様により、冷凍庫内でも通路不要の高密度保管を実現。
限られた庫内スペースを最大限に活用できるようになりました。

どんな環境にも対応する高密度保管ソリューション

電動移動パレットラックは、

  • 常温倉庫
  • 冷蔵庫
  • 冷凍庫(耐寒仕様)

など、あらゆる温度帯や運用環境に対応可能です。

通路を減らし、保管量を増やすというシンプルな改善ながら、
現場の運用負担を増やさずに抜群のコストパフォーマンスを発揮します。

まとめ

通路を“保管スペース”に変える――それが電動移動パレットラックの最大の魅力です。
保管効率を大幅に高めるだけでなく、冷凍・冷蔵環境にも対応できる柔軟性を備えています。

常温倉庫の省スペース化から、冷凍倉庫での高密度保管まで。
電パレは、あらゆる現場で保管の常識を変える存在です。

「倉庫が手狭になってきた」「通路を減らして保管量を増やしたい」
そんな課題をお持ちの方は、ぜひ当社にご相談ください。

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