• 2025.02.20

パレットラックの棚板に「パーチクルボード」を使うメリットと注意点

パーチクルボード敷きパレットラック
パーチクルボード敷きパレットラック

倉庫や物流センターで活用されるパレットラックは、重量物を効率よく保管するために欠かせません。
通常、ラックの棚板にはスチール製のメッシュや木製の合板が使われることが多いですが、パーチクルボードを敷くケースも増えています。

「パーチクルボードは強度的に大丈夫?」
「どんな用途に向いているの?」

今回は、パレットラックの棚板としてパーチクルボードを採用するメリットと注意点について詳しく解説します。

パーチクルボードとは?

パーチクルボード(Particle Board)は、木材の破片やおがくずを接着剤で固めて圧縮成型した板材です。
家具や住宅の内装材として広く使われており、コストパフォーマンスの高さが魅力です。

一般的な厚みは12mm~30mm程度で、用途に応じてさまざまなサイズが選べます。
パレットラックの棚板として使用する場合は、18mm以上の厚みが推奨されます。

パーチクルボードを敷くメリット

コストが安い
➡️ スチール棚板や合板に比べて、材料費を抑えられるため、大量導入しやすい

軽量で取り扱いやすい
➡️ 木製合板よりも軽く、交換やメンテナンスが簡単

滑りにくく、荷物の安定性が向上
➡️ スチール製の棚板に比べて、荷物が滑りにくいため、安定して保管できる

加工しやすい
➡️ 必要に応じて簡単にカットできるため、パレットラックのサイズに柔軟に対応可能

見た目がスッキリし、清潔感がある
➡️ 倉庫や工場の作業環境を明るく見せる効果もある

使用時の注意点

✔️ 耐荷重を考慮する
➡️ スチール製や合板と比べると強度が低いため、過積載には注意が必要
➡️ 長期的な荷重によるたわみを防ぐため、補強材を併用するのが望ましい

✔️ 水濡れに弱い
➡️ パーチクルボードは水分を吸収しやすく、湿気や水濡れによって膨張・劣化する
➡️ 屋外倉庫や高湿度環境では使用を避けるか、防水コーティングを施す

✔️ 耐火性が低い
➡️ 可燃性があるため、火気の近くでは使用しない

✔️ 長期間の使用で劣化する
➡️ 使用状況によっては、長年の荷重で変形や割れが生じるため、定期的な点検が必要

パーチクルボード棚板を採用した倉庫の事例

ある物流倉庫では、軽量商品を大量に保管するため、スチール製の棚板ではコストが高いという課題がありました。
そこで、パーチクルボードを棚板として採用し、以下のようなメリットを得ることができました。

棚板の導入コストを約30%削減
滑り止め効果で、ピッキング時の荷崩れが減少
作業員が簡単に交換できるため、メンテナンス性が向上

しかし、湿気対策として防水加工を施し、定期的な点検を行う運用ルールを設定することで、長期的な安全性を確保しました。

まとめ:パーチクルボードは軽量物の保管に最適!

パーチクルボードは、コストを抑えつつ、使いやすい棚板として活用できる素材です。
特に、軽量商品や滑りやすい荷物を保管する用途には適しています

✔️ コスト削減をしたい
✔️ 軽量な荷物を安全に保管したい
✔️ 作業員が簡単に交換・メンテナンスできる棚板を探している

こうしたニーズがある場合は、パーチクルボードを活用したパレットラックの導入を検討してみてはいかがでしょうか?

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