使い続けてきたコンベアの脚が、突然「ぐにゃり」と折れた――。
日々の業務で欠かせない設備のトラブルは、作業の停滞だけでなく、安全面でも大きな不安要素になります。
今回は、そうしたトラブルに直面した現場で、コストを抑えながら強度と使いやすさを両立させたコンベア脚の補強修理事例をご紹介します。
お客様の要望
既存のコンベアに取り付けられていた脚は、すべて高さ調整機能付きのキャスター構造でした。
しかしその構造ゆえに、脚元の強度が不足し、荷重や衝撃によって脚が折れてしまうというトラブルが発生。
「予算的に新品の買い替えは難しい。できるだけコストを抑えた補強修理で対応できないか」というご相談をいただきました。
この設備を導入することで何が変わる?
まずは、高さ調整機能が実際に使われているかどうかを丁寧にヒアリング。
その結果、現場の運用上では一定の高さで固定して使用している状態がほとんどであり、都度の調整は不要とのことがわかりました。
この情報をもとに、高さ調整機能の有無を見直した仕様で補強修理を設計。
既設のボルト式調整ベースを撤去し、脚部ベースを現場で直接溶接して固定する構造としました。
そのうえで、耐荷重性の高いキャスターを新たに取り付けることで、脚の強度をしっかり確保。
結果的に、脚折れの不安を解消しながら、移動性も向上し、作業者の負担軽減にもつながる改善となりました。
施工概要
現場の“今”に合わせて、仕様を見直すという選択
長年使われている設備には、当初想定されていた機能が、現場の運用と少しずつズレてくることもあります。
今回は、実際の使用状況を丁寧に確認したうえで仕様を調整したことで、コストをかけずに必要な機能をしっかり維持しつつ、安全性を取り戻すことができました。
“元通り”に戻すのではなく、“今の現場に合う形”で直すという考え方が、再発防止にもつながります。
まとめ
以下に施工内容をまとめた動画もございますので、こちらもご覧ください。
「使い続けたいけど、安全性が不安」そんなコンベアには、現場に寄り添った補強修理という選択肢があります。
新品購入よりもリーズナブルに、しかも現場仕様にフィットした形で復旧が可能です。
ラインの安全性と作業性の見直しをお考えの方は、ぜひ当社までご相談ください。
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